― 『机に登ったらお祝い!』 ―

離乳食が始まって、お椅子に座って食事をするようになる時期。
ご飯中に、わが子がテーブルの上に這いあがったら、どうしますか?
「ダメ!」と声をかける前に、まずやって欲しいことがあるんです。
しっかり者のママたちへ。
今回は、子育てにおいてしつけよりも先に大事にしたい、初めの3つのアプローチについてお伝えします。
できた瞬間をすかさず捉える・喜ぶ・環境を最適化してあげる
その3つのアプローチとは、【捉える・喜ぶ・環境の最適化】なんです!
①すかさず捉える
例えば上記のような、ご飯中にテーブルにのぼってしまったという事例の場合、まずその「できた!」の瞬間を見つけたらすぐさま承認してあげましょう。「できたね!」「テーブルのぼれたね!」と声をかけてあげるだけ。しつけは後回しでいいんです♪
高いところにのぼりたいというのは実は体の発達上、喜ばしい成長の証でもあります。
ママやパパとタイムリーに気持ちを共有できることで、子どもの意欲、自信はよりぐんと育ちます。長期記憶ができない子どもは、ずいぶん過去のことを話題に持ち出されてもピンと来ません。
家事やお仕事にも大忙しのママやパパ。いつでもというわけにはいきませんが、子どもの成功体験を見つけたときのリアクションは、そのときその場で、が効果的です。

②喜ぶ
そして一緒にその成功体験を喜びましょう。ママやパパがそばで手放しで喜んでくれることで、自分が成しとげたという意識が子ども本人の中でより鮮明になり、実感がムクムク湧きでてきます。
何より、自分はそばでいつも見守られ、認められ、応援してもらっている唯一無二の存在であることを感じる機会になりますね。

③環境の最適化
「いやいや…そうは言っても、食事中にのぼっちゃだめでしょ…?」とここまでモヤモヤしていたしっかり者のママやパパへ。
ここで初めて、しつけ、衛生面、社会生活についても触れてあげましょう。ただし、0歳、1歳の間は厳しく言い諭す必要はありませんよ。「のぼれたね!でもここはご飯を食べるところだから、こっちでのぼろうね」とさらっと声をかけてから、のぼってもいいソファーや階段に移動させてあげましょう。
体の発達を思う存分伸ばせる環境に、大人が移動させてあげるのです。
子どもは自分で自分を教育し、開発する力を持っている。大人が整えるべきは子どもの環境のみ。
これはモンテッソーリ教育の軸となる考え方でもあります。

しつけより先に体験させたい達成感と自己効力感
子どもは好奇心の塊です。大人にとっては当たり前に思うようなことも、子どもにとっては目を見開くような、ワクワクの扉。
大人の社会のルールも大切ですが、それより先にまず、好奇心を行動に移す意欲、実際に挑戦する体験を大事にしてあげましょう。
小さな達成感をたくさん経験することで、「ボク/私はできる!」(自己効力感)という気持ちが子どもの中で確実に育っていくのです。
気になるしつけは、1,2歳の頃まではさらっと説明しておく程度で構いません。社会のルールを守ろうと自発的に自分をコントロールできるようになるのは、発達心理学上4歳前後なのです。

「できた」が開く!2歳からの集中力の扉
「楽しそう!やってみたい!」という気持ちをまずは尊重し、実際に体験させてあげることが、実は2歳以降に目覚ましく伸びると言われる集中力の基盤となることが、発達心理学でも分かっています。
掘りさげて何かのセオリーを探究したいという気持ち、熱中する心理は、それまでに思う存分自分の好奇心を満たしてきたからこそ生まれてくるもの。
何をさせてもやる気が出ないんです、やる気スイッチはどこにあるんでしょうかという、よくある親御さまからのお悩み相談にも、私は必ず「親御さまがやらせたいことに引っ張られていませんか?お子さま本人がやりたいことをちゃんと自分で見つけるタイミングがあります。そのときにそれを応援してあげてください」とお答えしています。
自分でやりたいと思ったことに子どもは夢中で取り組みます。できたときにすかさず、そのタイミングを捉え、一緒に喜び、そして必要であれば、環境の最適化を、ママやパパは手伝ってあげて下さいね。小さいうちは、しつけよりもまず先に、その3stepが大切です。
自分で探究し、チャレンジできる、自信のある子に育ちますように。
